1/48 ハセガワ F−14Bの制作奮闘記

毎年恒例の「クラブお題」と「なじみの模型屋さんのコンテスト」をかねた飛行機模型の制作に入ります。
今回はなんとジェット機!また、お題が「アメリカ軍のファイター」(頭文字にFがつく奴ね)
ということで、私的に「残り物でいいよん〜」なんて余裕かましてましたら意外に人気がありそうな
F−14トムキャットが飛び込んできました。
しかし、この機体はデカイし超有名だぞ!(だからみんな避けたのか?)おまけにキットの金型はだいぶ年数が
経過しているので正直、めちゃくちゃ大変なのは予想がつきました。
制作するにあたって自分の希望はA型のエンジンノズルがイマイチ好きではなかったのでA型以外でしたら
なんでもいいやと思って探してましたら運良くB型(しかもジョリーロジャース!)が限定入荷されましたんで
早々にゲット!さてこれから資料探し!
コツコツと集めて「航空ファンF−14別冊」4冊、「モデルアートF−14特集」「スケビ」「世界の傑作機F−14別冊」
などなど、友人から借りたり購入したりして凄い数の資料が集まってしまいました(笑

まず、このキット、ハセガワさんお得意の限定生産カルトグラフデカール付きの
ものです。(レアなのか?)
ジョリーロジャースといえば「スカル&クロスボーン」の海賊旗で大変人気があり
映画「ファイナルカウントダウン」ではテキサン型ゼロ戦21型(笑)を撃墜してま
した。(レシプロ相手にミサイル使っちゃってます)

もっともF−14は「トップガン」で有名ですよね。
とりあえず、仮組み。
(まずは感じが分からないと作れない人なもんで)
しかし大きいな君。作業机のスペースがないじゃないか!
翼をたためばいいんでしょうけど、それではつまらんということで展開状態で制作
しようと思います。
当初、パイロットを搭乗させるつもりでしたがヘルメットの塗装がどうしても分から
なかったので(隊長機ですから適当にはできないんです)やめました。
そこでシートベルトくらいのディテールでいいかな〜なんて甘っちょろい考えをして
ましたらクラブのうち君(この人はF−16)のレジン製シートを見せてもらいましたら
全然いい!そこで早速検索ゲット!
やっぱりいいですよ〜。
(TRUE DETAILSとかいう奴です、知らないねぇ)
まずはコクピットから。

このキットは最初に言っておきますが取説が大変不親切です。
(たのむ!ハセガワさん。もうちょっとなんとかして〜)
計器類のパネルの合わせは非常に難しく、なんべんもすり合わせしました。

使用カラーは画像の通り、意外に使うんですねぇ。
サイドの計器、スイッチ系は本体とのすり合わせを上手い具合にやらないと入ら
なくなってしまいます。
また、この時点でスロットルレバー等、足らないものを付け足してあります。
さすがに金型が古いせいか、抜けの問題なのかモールドが消えかかっている
ところが多数ありました。
画像のように修正してはまた修正〜。

また、今回も毎度のことながら大きな接着面は瞬着で接着してます。
通常の接着剤だと経年のヒケが発生するので私は1本600円前後のバブリーな
衝撃に強い瞬間接着剤を主に使用してます。
(作業的に大変ですが絶対にヒケないので、お勧めです)
A型とB、D型との一番見分けがつきやすいエンジンの排気ノズルの塗装です。
ここはクレオスの600円アイアンで塗装、その後マスキングにより可動部
の黒っぽい部分を塗ります。

うぅ、面倒だ・・・。
後脚収納部ですが、キットのままだと後脚がおもいっきり後ろに倒れるような感じ
になってしまいます。これは各ライターさん達がこぞって設計ミスをうたっていると
ころであり、私もこれにもれることなく修正しました。
また、すでに塗装済みのインテーク内の部品がありますが、これもキットのままだと
超高速仕様に組み上がってしまいますので改造が必要です。
(駐機状態で組む人がほとんどなのに変ですよね)

また、真ん中部分のプラ板はトムの場合、中心部がスカスカになってしまう為、補
強ということでプラ板を入れてあります。
このキット、車輪がメタル製なんですよね、どちらかというと脚部もホーネットみたい
にメタルの方が良かったです。
(トムはかなり重くなるため強度が心配です)

ブレーキパイプの追加ディテールでやめときました。
これはインテーク内の塗装です。
キット指示ですと内部はすべて白指定になっていますが現物はこのように塗り
分けされてます。
(あぶねぇあぶねぇ)
レドームにオモリを入れて、本体組み込み塗装に入ります。
組み込む前になんべんもすり合わせして段差、隙間等ないように調整しました。
(これがメチャクチャ大変です、なんせ実機は音速で飛ぶんですから段差があって
はいけませんよね)

また、ハセガワの綺麗なモールドをつぶしたくないので今回はサフレス仕上げで
仕上げます。
表面処理は600から1000、1500番仕上げ。
また、取説指定の塗装ですとちょっと感じが違うようなので少量ですが白系を入
れて調色してあります。
私のジェット嫌いのひとつ、脚カバーの赤塗装。
エナメル赤で塗装後、拭き取るという作業の予定でしたが・・・。
(画像はこれから拭き取るところですがこれが面倒で面倒で)
ちょっと彩度をあげてのグラデ塗装。
トムは艦載機で退色が激しいのが常識なのか写真みても綺麗な機体は1機も
なかったですね。
現物はもっと酷いかと思いますがなにぶん縮尺の世界ですのでこのくらいでベ
ストかと(個人的にね)

ここから、スミ入れ、デカール貼りと行きます。
カルトグラフは発色はすばらしいのですがちと硬いですね。
クレオスのマークソフター等多用しました。
本体のデカールを貼り、乾燥中に武器を作りましょう!

あちゃー!キットにはミサイル1発も入ってないじゃないか!
(ハセさん、やり方がうますぎるぞ!)
当然、同社のウエポンセットからの調達になります。
また気に入らないのがF−14最大の特徴のフェニックスミサイルが爆弾セット
に入っていること(空対空だからミサイルセットに入れてくれ〜)
しかたないのでミサイルセットと爆弾セットを購入〜。
本体と脚、脚カバー、増槽等しっかり接着剤で付けます。
特に脚は自重が掛かる為、瞬着はつかいませんでした。
(ここ一番ではやはり、接着剤ですよねぇ〜)

だいぶ、形になってきました。ここまでくればゴールは近いです。
いつもお世話になってるファインモールドさんのディテールアップパーツです。
今回は、F−14のプルーブセットというものを使います。
(機首先端と側面の針状のものです)

うーん、これで900円かぁ〜。
搭乗ステップとラダーを取り付けました。
ラダーはキット付属のエッチングパーツです。
(当初、なんのパーツなのか分からなかった^^)

ここで感じを見るために片側の主翼を付けてみました。
両方付けると置き場がなくなってしまうもんで・・・。
さてここにきてやっと機首まわりの細かい部品を取り付けます。
(先に付けると取れちゃいそうでしたんで後回しにしました)

また、20mmバルカン砲の発射口などは塗装前に整形して形をそれらしく。
機首下のカメラは社外品のクリヤパーツを使用。
AIM−54フェニックスミサイルという奴です。
トムさんは166km先の目標を捕らえ、最大24目標を追尾することができるそう
です。
その内の6機を個別にこのミサイルで同時攻撃が出来るという荒業の持ち主。
ですからどうしてもこのミサイルは搭載したかったんです。

どっかの記事でトムさんは、このミサイルの母機として開発されたとかされないとか
書いてあったなぁ。
武装ははっきり言って完全に自分の好みです。
一番端からサイドワインダー、スパロー、真ん中がフェニックスです。
トムさんの空対空の最強バージョンにしました。
(黒いのは燃料タンクです)
最近では敵がいない為、爆弾装備されて「ボムキャット」として使用されてるそうで
すね。

ところでジェット機は下部の汚れがひどいそうで私も多少は汚しを入れてありますが
画像ではよく分かりませんね。
キャノピーはスライド金型の為に、中心部でパーティングラインが入ってます。
これを削り取り、600番から2000番で仕上げ、最後にコンパウンドという形で消し
ます。(なれちゃえば結構簡単です)
また、エッチングでキャノピー内にバックミラーが付きます。(これ面倒)

ちなみにこのキットはキャノピーを開けるより閉めている方が大変だそうです。
(綺麗に閉まらないそうです^^)
最後に尾翼ともう片側の主翼を取り付けてだいたいの完成です。
(垂直尾翼の角度でドタバタがありましたけれど・・・)
あとはちょっと赤とかが目立ちますのでパステル等で少しトーンを落としてやろうか
と思います。
とにかくこのキットは自分の技量が試される難物でした。なにからなにまですり合わ
せが必須、不親切設計で悩んでた時間もかなりあったと思います。
(1日、3、4時間はこいつと戦ってたなぁ〜それが約1ヵ月半!)
しかし、ライターさん達も「ハセガワのF−14は難物だか完成すると非常にプロポー
ションの良いすばらしいキット」と絶賛?しています。自分もそう思います。

出来はどうあれ形になったことが非常にうれしいおっさん(彩パパ)でした。(笑)
ギャラリーも見てね
04年3月制作






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